自然と共存しながら作物を生産することが一番の魅力です。

やっててよかった!農業従事者の体験談

日本の農業は問題点ばかりが指摘され、肯定的な文脈で語られることはほとんどありません。
「就農者が少ない」「離職率が高い」「高齢化が深刻化している」といった言葉は、皆さんも一度は目にしたことがあるはずです。

 

では、そうした諸々の問題があるからと言って、農業に従事している方が皆悲観的になっているかと言えば、決してそうではありません。
現場の農業従事者の中には、「農業をやっててよかった」と思っている方が多くいるのです。
ここでは、そうした方たちの声を紹介していきたいと思います。

体験談① 自然との共存が魅力

「農業の魅力は何ですか?」とよく聞かれるのですが、私の場合は自然と共存しながら作物を生産することが一番の魅力だと思っています。
天候は常に一定ではなく、毎年必ず異なります。
雨の日ばかりではなかなか成長してくれませんし、反対に日照りが続くと土がカラカラに乾いてしまい作物の元気も無くなってしまいます。
自然を相手にする仕事なので、なかなか自分の思った通りにはいきません。
でも、そこをうまく共存できるように自然と向き合いながら頑張れるので、とてもやりがいを感じています。
今では、農家の仕事が長くなってきたので、ある程度はその年の天候に合わせて柔軟に対応できるようになりました。
経験を重ねるほどに作物を上手に育てることができるようになるので、毎日が勉強の日々です。
これからも日々経験を積んでいきながら、自然と共存できる農業の仕事を楽しんでいきたいと思っています。

 

体験談② 消費者の声を聞ける

私が農業をしていて最も嬉しい瞬間は、自分が作った作物を食べてくれた方から喜びの声をいただいた時です。
私は収穫した作物を一部地元の野菜直売所で少し販売させてもらっているのですが、そのコーナーで生産者である私の名前も一緒に紹介しています。
この直売所では、出来上がった作物を消費者に安心して召し上がってもらえるように生産農家の顔が見えるようにしているので、私も名前を出しているのです。
こうして生産者の名前を出していると、消費者の方から色々な声を聞くことができます。

 

先日も直売所の担当者から、「○○さんが作った野菜が本当に美味しかった。野菜が嫌いなうちの子も美味しいと言っていた」という消費者の方の声を伝えていただきました。
自分で一生懸命育てた作物に対して消費者の方からお褒めの言葉をいただけるわけですから、農家にとってはこれ以上の喜びはありません。

農家の人のイメージ

 

農家にとっては、自分で育てた作物は自分の子供も同然ですから、それを評価していただくことは何にも代えがたい喜びなのです。
これからも、消費者の方にもっと喜んでもらえるような作物を作れるように努力を重ねていきたいと考えています。

 

体験談③ 退職後の新たなチャレンジとして

私は50歳で会社を早期退職して農業の世界に飛び込みました。
元々は定年退職後に農業を始めようと思っていたのですが、60歳を超えてからでは体力的にも難しくなると考えるようになり、50歳の時に農家に転職する決断をしました。
私にとっては、農業は自分の人生における大きなチャレンジです。
農業の世界では、会社勤めをしていては出来ないような様々なチャレンジを行うことができます。
私自身、サラリーマン時代は農業に対して「旧態依然とした業界」というイメージを抱いていましたが、実際に就農してみるとそんなことはありませんでした。
60代や70代の方がやっておられる農家であれば別ですが、50代から下の世代の農家では、栽培方法、品種、マーケティングといった様々な分野で新しいチャレンジが行われています。
私も農家に転職してからの10年余りの間に色んなチャレンジをしてきましたので、これからもそうした精神を失わずに農業に取り組んでいきたいと思っています。