最低限必要な資金
農業で起業するには、自己資金が必要です。
すべて自己負担で新品の農機具や土地の購入を行うと数千万円単位の費用が必要です。
しかし、農業はお金をかけなくても起業する方法もあります。
最低限必要な自己資金はいくらなのでしょうか?
様々な支援・助成制度を活用すれば自己資金がなくても起業できる
農業の起業は国策にもなっていて、国や地方自治体から様々な支援・助成制度が用意されています。
地方移住をすれば、住居や農地の無償貸与を行ってくれる所もありますし、農業が軌道に乗るまで、最低限の生活費を保証してもらえる場合もあります。
そのため、一切自己資金がなくても、覚悟や場所や農業のカテゴリーではなく、制度の優遇を優先すれば起業ができます。
貯金ゼロ円でも起業できる?
様々な制度を上手に利用すれば、貯金が一切なくても起業は可能です。
しかし、開業資金や生活資金の給付はあくまでも最低限の金額なので、一切貯金がないと生活や農業に支障が出る場合もあります。
住居や農地の無償貸与を行っている地域は、周囲の住環境が整備されていない事が多く、都会に比べて生活費が多くかかる場合があります。
また、農業を営むには、苗や肥料、消毒剤など備品や消耗品も多数あります。
できれば、自己資金なしで起業できる環境があったとしても、300万円以上の貯金がある事が望ましいです。最低限でも100万円くらいの貯金がないのであれば、未経験から農家への転身はオススメできません。
野菜農家が少ない資金で開業できる
農家の中でもビニールハウスなどを必要としない野菜農家が最もリスクがなく起業できます。
最低限でもトラクターと軽トラックとちょっとした備品があれば、その他大きな設備投資は不要ですし、野菜は果物に比べて栽培が簡単で土壌やその地域の気候があれば、基本的な手入れをするだけで味が悪くなるリスクも少ないです。
また、米や小麦などの穀物に比べて、少ない農地で起業できて全般的に収穫サイクルも短いです。
貯金を含めて500万円以下の自己資金で開業したい場合は野菜農家で起業する事がオススメです。
その他のカテゴリーの農業をしたい場合は、設備を安く用意できるかを事前に資産するとともに、万一のための貯金(予備資金)を多めに用意しておくようにしましょう。