農業に向いている人の特徴
世の中には色々な仕事がありますが、それぞれの職業には当然向いている人とそうでない人がいます。
もちろん、ある程度共通した部分を持つ仕事・職業もありますが、向き不向きがはっきりと表れるものもあります。
その代表的な例が「農業」です。
農業はかなり独特な業種ですので、向いている人にはやりがいのある仕事になりますが、向いていない人にとっては苦痛にしかならない仕事になります。
さてそれでは、農業に向いている人というのは一体どのような人なのでしょうか。
田舎の自然の中で働ける人
現代の日本社会の中で何らかの仕事をしようと思えば、ほとんどの方がオフィスワークを行うことになります。
しかし、農業の場合にはそうした職場環境とは全く異なった状況で仕事をしなければなりません。
一部では、ビルの中や屋上に農園を作ってそこで農業を営んでいる事業者もいますが、それは極まれなケースに過ぎません。
農業をするということは、田舎で仕事をするということとほぼ同じ意味なのです。
これは、駅やビルなどの近くに田畑がない事を考えればすぐに分かることです。
ですから、どうしても都会で仕事をしたいという方は農業に従事することはできません。
この点でも、農業はオフィスワークとは全く異なるわけです。
自然の中で働くわけですから、太陽の下で作業をすることは言うまでもなく、泥に汚れ、汗にまみれて仕事をするのは当たり前のことになります。
もちろん、風に吹かれたり雨に打たれたりすることも日常茶飯事で、虫害や獣害への対策も日々行わなければなりません。
ですから、どうしても屋根の下で仕事をしたいという方や、汚れ仕事・肉体労働はしたくないという方、虫が嫌いという方は農業には向いていません。
地道な作業を続けられる人
農業では、日々の地道な作業をコツコツと続けなければ収益を得ることはできません。
農作物を育てるためには非常に長い時間が必要で、農業に従事する人間はその間、地道な作業を何度も繰り返さなければならないのです。
例えば、雑草や害虫を取り除いたり、肥料や薬剤を散布したりといった作業が必要になります。
また、農作物を収穫してからも乾燥や脱穀といった作業を行い、いつでも出荷できる状態にしておかなければなりません。
しかも、これらの作業は土日や祝日に関係なく行わなければならないものです。
場合によっては、数週間に渡って休日返上で作業を行うということも十分にあり得ます。
ですから、大雑把な人や週に2日は休みたいなどと考えている人は農業に従事することはできません。また、利益率の高い職業に就きたいという方にも全く向いていないのが農業です。
判断力・経営力のある人
農家というのは基本的に個人事業主として行うものです。
ですので、
- どんな作物を育てるか
- どんな肥料を使うのか
- 農薬をどれくらい使うか
- いつ頃収穫するか
- どこに販売するか
といった事は全て自分自身で判断しなければなりません。
また、出来上がった作物をしっかりと宣伝して方々に売り込むという仕事も行わなければなりません。つまり、農家には判断力と経営力が求められるのです。