農地(土地)の確保
農業を営むには、広い畑を確保する事が必要です。
土地の確保と聞くと莫大な予算がかかると想像する方も多いですが、全国的に離農する農家が多く、場所を選ばなければ格安で借りられる農地も多数あります。
新規参入者の大半は購入ではなく賃貸によって農地(土地)の確保を行っています。
農地取得条件
農地は誰でも取得できるものではなく、特定の条件があります。
また、農業を営める大きさの土地ならどこでもいいものではなく、用途や大きさによって農業が認められる土地には条件が設けられています。
農地取得条件は次のとおりです。
- 取得する農地の全てを耕作することを認められること
- 取得者またはその世帯員が専業で農業に常時従事すること
- 原則、経営免責が50a以上(北海道は2ha以上)
- 通作距離が適正であること
簡単にまとめると、都会で働きながら週末だけ田舎にいって畑の世話をするなど、副業や中途半端な覚悟で農地を取得する事はできません。
起業するための農地取得は専業として農業の道一本で生きる覚悟が必要です。
農地の探し方
農地を探すときにまず利用していただきたいのが、農地保有合理化事業の利用です。
全国規模のものから、各都道府県やエリアで独自に行っている事業もあります。
農地保有合理化事業とは、余っている農地と、農地を探している方をマッチングさせる公共事業です。
売り情報や賃貸情報が豊富で、新規参入者のサポートも手厚く行っております。ほかにもネットの民間サイトや、研修先や飛び込みによる情報集などで、余っている農地がないか探す事もできます。
過疎化が進む田舎になるほど、簡単に手に入るものです。
当サイト制作スタッフの知人は、20代前半で会社員を辞めた際に、農家のアルバイトの仕事を紹介で始めた所、農家の雇い主の方から、「お前は農業に向いているから、一つ畑を譲ってあげるから起業してみないか?」と誘われたそうです。
農業は人とのつながりが非常に重要で、良い出会いがあれば無償譲渡(貸与)や、近隣の農家からトラクターなどの農機具を借りて最低限の初期費用で始められる場合もあります。
農地を探すときは、簡単に決めるのではなく、様々な物件を見たり、その地域の相談機関や農家から話を聞いたり、知人を通じて紹介のルートがないか探す事が大切です。
農地選びや、その過程で起業が成功するか決まる分岐点といっても過言ではありません。